アラビア語の最近のブログ記事

東京、テヘランの綴り

昨年末に、知人からアラビア語における東京の綴りは何故「طوكيو」であって「توكيو」ではないのかという質問がありました。この質問は、ペルシャ語で東京やテヘランは、「توكيو」や「تهران」と表記されるとの対比の上での質問でした。

アラビア語を母国語とする人達にこの問いについて照会してみましたが、どれも思いつきのような回答で、納得のいくものではありませんでした。

日本の地名や会社名、例えば、東海、東北、徳島、鳥取や東芝、TOYOTA、TOTO等は全て「ت」始まりで表記されます。「ط」ではありません。では、東京やテヘランでは何故「ط」で始まるかとなると、これはその当時の外国の地名をアラビア語表記化した学者に聞くしかないと思いますが、恐らく、東京やテヘランは世界を代表する大都市であることを踏まえ、軽い「t」音の「ت」ではなく、重く深みのある「ط」音を充てたということではないかと推測します。

ということで、明確な回答はないのですが、「ت」音がもたらす軽々しさを避け、東京やテヘランという世界的に重要な首都の偉大さや重々しさを示すためというところではないかと思います。

謹賀新年(2019年)

新年明けましておめでとうございます。

本年もぼちぼちペースですが中級辞書の更新を進めていきますので、宜しくお願い致します。

いつでしたかNHKの「チコちゃんに叱られる」で、「大人になると一年が早く過ぎるのは何故?」という質問があって、その答えは「子供の頃は未知の体験が多く毎日がワクワクしてときめきが多かったのが、大人になると感動が減り淡々と物事が進んでしまうから」というようなことでした。

諸事について初心に戻り、アラビア語についても初心を大切にして、アラビア語に関する知識を得ることにワクワク感を維持したいと思います。

ところで、先日、知人から「アラビア語で「東京」は何故「توكيو」ではなく
طوكيو」と書くのか?」という質問を頂いたのですが、この問いにはアラビア語学習の初心に戻る新鮮さを覚えました。

アラビア語を母国語とする人に尋ねる等して調べた結果については、次回書いてみたいと思います。

因みに、アラビア文字表記を基本とするペルシャ語では「توكيو」、同じくウルドゥー語では「ٹوکیو」と綴られるようですね。

سنة と عام の違い

この話題については一度まとめたいと思いながらも、あまり確信がなく、未だにその思いはありますが、それでも書いてしまいたいと思いました。

結論は、その差異をあまり気にする必要はないのではないかということです。

勿論、Googleアラビア語でこの話題を検索すると、諸説出てきます。

また、アラビア語を母国語とする人から、これまでに「会計年(年度)のような言い方の場合には سنة が使われる」とか、「生年月日を言うときの年には سنة が使われる」といった説を聞いたことがあります。

また、「عام は良い意味で、سنة は悪い意味で使われる傾向にある」という話も何回か聞きました。その説によれば、おめでたい場で使われるのであるから「كل عام وأنتم بخير」と言わなければならないとか、
عام الزلازل」とは言えないなどということになりますが、Googleアラビア語でこの種の表現を検索すると、この説には確信が持てなくなってしまいます。

سنة」は「عام」と比べると発音しやすいので多用されるのが今日の一般的傾向である中で、「良い意味・悪い意味」での区別というのは一昔前の世代が唱えていた説になってしまったのかもしれません。

アラビア語を母国語としない我々としては、「عام は良い意味で、سنة は悪い意味で使われるという傾向があるという説を頭の片隅に置いておく」ということでいいのではないかと思います。

هربس نطاقي

10月の始めに表題の病気にかかりました。他にもいくつか言い方があって「داء المنطقة」などもと言われるようです。

最初、左の脇腹辺りが痛かったので、腸などの内臓系の病気かと思って胃腸科を受診したのですが、その時点で少し発疹が出ていたようで、すぐに皮膚科を受診するようにと言われ、そこで「帯状疱疹」と診断されました。

初めて聞く病名でしたが、調べてみると成人の罹患率は結構高いらしく、早めに治療薬を飲んだためひどくならずに済みましたが、四谷怪談のお岩は帯状疱疹がひどくなり、あのような恐ろしい形相になったと言われているようです。

この病名をご存じない人は、一度グーグルで検索して、どういう病気であるかについて知っておく方が良いかもしれません。


中級辞書Ver.5.46のアップロード

- アラビア語-日本語電子辞書データ 更新報告 -

書名:中級辞書Ver.5.46

登録語彙数:54,600語

辞書の説明:Ver.5.44から新規に200語の追加、約10語の既登録語の訂正の実施。

特記事項:特になし。

أو と أم の違い

以前から「أو」と「أم」の違いをまとめたいと思いつつも、実現できていなかったので、この週末を利用してまとめました。
まとめる上で利用した参考文献等は以下のとおりです。
・「アラビア語入門」池田修著(岩波書店)
・「The Connectors in Modern Standard Arabic」Nariman AL-Warraki他著(American University in Cairo)
・「Modern Written Arabic」Elsaid Badawi他著(Routledge)
・アラビア語ネット上の「أو」と「أم」の違いの説明のサイト等

一言で言うと、疑問文では、「أم」は二者択一の場合に使われ、質問者は二者のいずれかになるかが分かっているのに対し、「أو」は二者以外の場合の可能性もあり得るということかと思います。

例えば、「أظنك تريد الخبز أو الماء」は「私はあなたがパンや水を欲していると思っている」という意味ですが、パンか水の二者択一ではありません。パンかもしれない、水かもしれない、そうでないかもしれないという意味合いになります。これが二者択一(パンか水か)とするには
أو」ではなく、「أم」を使うということになります。

中級辞書の次期バージョンで様々な用例と共にまとめていますので、ご覧頂ければと思います。

استعرض

昔から、どうもこの「استعرض」という動詞の意味が分かりにくく苦手意識があるのですが、
最近、「الهدايا الثمينة ... هل هي من أجل الاستعراض؟」という見出しを見て、更にこの動詞の意味するところが分からなくなりました。

色々と調べると、「استعرض」には、「見せびらかす」、「見栄を張る」という意味もあることが分かりました。

上記見出しは、「その高価なプレゼント...それらは見栄のためなのか?」という意味のようです。
次期中級辞書バージョンで「استعرض」の訳語を改訂しておきたいと思います。

中級辞書Ver.5.44のアップロード

- アラビア語-日本語電子辞書データ 更新報告 -

書名:中級辞書Ver.5.44

登録語彙数:54,400語

辞書の説明:Ver.5.42から新規に200語の追加、約20語の既登録語の訂正の実施。

特記事項:特になし。

ثنائي كوميدي

いくつかの日本語-アラビア語辞書を見ると、「漫才師(お笑いコンビ)」のアラビア語訳が色々と載っているのですが、どうもしっくりきません。
こういうときは、やはりGoogleアラビア語で探してみるに限ります。

結果は「ثنائي كوميدي」が適切な訳ではないかと思われました。

Googleアラビア語で「ثنائي كوميدي」を検索すると、トップページでこういうウィキペディアのサイトが出てきます。

アラブの若者はアニメ等から日本語に興味を持つ人が多く、まず音声から日本語に入るので、日本語会話に達者な若者が意外に多いことに驚かされたことがありました。「ダウンタウン」のお笑いを楽しんでいるアラブの若者は結構多いのかもしれません。

因みに、漫才は「كوميديا ثنائية」という訳で良いかと思いますが、
كوميديا 」は女性名詞であることに気をつけておきましょう。

アラビア語の数詞

アラビア語学習者にとっての関門の一つは複雑な数詞をマスターすることになると思いますが、数の入った表現を使う時に数詞の規則を忘れていたりして、戸惑うことが多いです。

改めて本辞書に収録されている数の表現をチェックすると、「1万」や
「2万」という表現で誤っている箇所がありましたので、訂正しておきました。

ところで、「2万円」はアラビア語でどう表記されるでしょうか?
因みに、「2万」は「عشرون ألفا」(主格)となります。これに円の「ين」を付けるということですが、きちんと母音符号も振って書くとなるとなかなか難しいものです。