アラビア語の最近のブログ記事

اختلط عليه الأمر

再度、先般話題にしたNHK「テレビでアラビア語」の「アラブの秘宝を探せ!」についてですが、その物語の中に、
واختلط علي الأمر عندما رأيتك」という文章がありました。

اختلطの後に前置詞の「على」が来るのは初めて見たので調べてみたのですが、紙媒体の辞書にはそのような表現はありませんでした。そこで、ネットで調べてみると、「اختلط عليه الأمر」という表現が例文付きで多くのサイトに掲載されていました。

その意味は、「彼は頭が混乱した(そのことは彼を混乱させた)」という意味だそうで、一般的にはよく使われる表現なのではないかと思われます。

واختلط علي الأمر عندما رأيتك」については、「あなたにお会いして頭が混乱してしまいました」と訳してありました。



中級辞書Ver.5.50のアップロード

- アラビア語-日本語電子辞書データ 更新報告 -

辞書名:中級辞書Ver.5.50

登録語彙数:55,000語

辞書の説明:(Ver.5.48から)新規に200語の追加、約30語の既登録語の訂正の実施。

特記事項:このバージョンアップの機会に、日本語-アラビア語辞書データも更新しました。

ميتو كومون

本日、BSで水戸黄門の3時間スペシャルを放映していて、懐かしく、作業をしながらチラチラ見ています。
水戸黄門を見るなど、いつ以来なのかと考えてしまいました。

ひょっと思って、Googleアラビア語で「ميتو كومون」と検索すると、いくつかのサイトがヒットするのには驚きました。
アラブ人でも知っている人は知っているようです。

知り合いの外国人がこのドラマを見て、小さな印籠に皆がヘコヘコし出したりするのが理解できず不思議そうな顔をしていたり、小学生時代の長男が、「悪代官連中の成敗で戦う前にさっさと印籠を見せたら戦わずに済むのに」と言っていたことを思い出しました。

本辞書の利用形態のまとめ

「アラビア語-日本語電子辞書データ」のホームページは、2000年に初版を立ち上げ、その後2010年に改訂版を出しました。

改訂版を出した頃のスマホはiPhoneが主流で、Android携帯は出始めた頃だったので、スマホでの利用はiPhoneを前提としてホームページを作成していましたが、記述内容が古くなったので改訂を少しずつ始めています。

いずれにしましても、ブログでは最近の動きを断片的に紹介していますが、本「アラビア語-日本語電子辞書データ」の利用形態は以下の通りです。

(1)Windows上でPDICからの利用を前提としている

(2)iOSでは「EBPocket」や「pdico」などのアプリから利用できる

(3)Android OS では「EBPocket」や「aDice」などのアプリから利用できる

(4)Unix系の「StarDict」や「GoldenDict」等で利用できる(そのために本データを用に変換して頂いています




عرن

ほぼ使うことはない単語ですが、この語の一つの意味は花名です。

عرن」を花の名前として登録している紙媒体の辞書は手元にありませんでした。

Googleアラビア語で検索すると「عرن」は、まず、花だということが分かります。

عرن」は「弟切草(オトギリソウ)」で、「عرن مثقوب」は「西洋弟切草(セイヨウオトギリソウ)」だとのことです。

紙媒体の辞書にも載っていますが、「عرن」のもう一つの意味として、医学用語で「外骨腫症」があるようです。

言葉はどんどん変化しているので、ネットに掲載される最新情報の活用は不可欠ですが、時々単語の発音が分からなくて困ります。

花の「عرن」の発音は、医学用語の「عَرَن」と同じ発音と想像していますが、確かではありません。

ネットでは時折、母音符号も含めて記載してくれている場合があり、それは助かりますが、花の「عرن」の母音符号については探しても出て来ません。ものすごく丹念に調べるとどこかに載っているのかもしれませんが、そのようなことにあまり時間を割けるものでもありません。

母音符号をきちんと振ってくれているアラビア語版植物辞典を所持していますが、探しても「عرن」は結局出てこず、無駄な時間を費やしました。

何かの機会にアラビア語を母国語とする人に確認をしておきますが、とりあえず、「عَرَن」としておきます。


رد الاعتبار

このような表現があって、考え込んでしまいましたが何を意味するのか分かりません。

丹念にいくつかのアラビア語-英語辞書を見てみると、「اعتبار」には「名誉」という意味があって、「رد الاعتبار」は「名誉回復」という意味だと書かれていました。「إعادة الاعتبار」とも言えるとのことです。

今に至るまで、「اعتبار」にそんな意味があるなどと知らず、恥ずかしい限りです。

اعتبار」の訳語については見直しておきます。

سالب

先般話題にしたNHK「テレビでアラビア語」の「アラブの秘宝を探せ!」の物語の中で「هو سالب كنز السيد سلطان」という文章がありました。
سالب」は様々なアラビア語-英語辞書で「否定的な」とか「負の」という意味は書かれていますが、「سلب」(盗む、持ち去る、奪う)という動詞の能動分子や名詞の訳語を書いている辞書がほとんどありません。

自分自身も、「سالب」を見ると即座に「否定的な」という意味にとってしまいがちなのですが、ここでは勿論「持ち去る人」ということです。
その文章は「彼はスルタン氏の財宝を持ち去った人物だ」という意味になります。

それなりに定評のある辞書においても、特に動詞Ⅰ形の能動分子や名詞の訳語が記載されていないケースは結構多いように思われますので、要注意です。

本辞書では、そういうことのないようにしていきたいと思います。


アラビア語キーボードシール

本アラビア語-日本語電子辞書はPDICという単語検索ソフト用に作成していますが、スマホでの単語検索アプリを利用してスマホ上で利用することも可能性です。
しかしながら、その場合、高度な検索は行えないので、やはりWindowsパソコン上のPDICで使うのが最適な利用方法になります。

その観点からは、超小型のWindowsパソコンを電子辞書的に利用できる形態が理想だと思ってきました。
その理想にやや近かったパソコンとして、東芝の「Libretto」などがありましたが、超小型と言えるパソコンではありませんでした。

さて、日本製ではなく中国製ですが、昨年、超小型のWindowsパソコンが発売になり、その改良版が先般発売になりました。この製品は電子辞書的利用としてはかなり理想的な製品と思われたので試してみたく、妻からの特段の許しを得て、購入しました。

この超小型パソコンは、実に良く出来ていて、ほぼ満点を与えることの出来る製品で、大変満足しています。
他方で、こういう分野で日本勢が出てくることはもうないのではないかと思うと、寂しさも感じました。

さて、このパソコンは基本的には英語仕様のキーボードとなっているので、アラビア語を使うにはアラビア語シールを貼っておく必要があります。

アラビア語キーボードシールについては、かなり以前に、こういうブログを書いたことがあります。
ここで書いたラベル・プリンターを現在も持っているので、アラビア語シールを作ることは出来るのですが、アラビア語キーボードシールをサウジアラビア滞在時に購入していたので、今回はそれを使いました。

PhotoGridLite_1550934111785.jpg

ところで、アラビア語キーボードシールを検索すると、日本のアマゾンなどでも買えるようになっていて、アラビア語環境構築が随分と身近になったものだと驚きました。中東で買うのより値段は5倍くらいは高いですが、そうそう買う必要があるものではないので、ネット通販で買ってしまうのが便利に思います。

因みに、ラベル・プリンターで作成するには、カシオの製品については、ラベル作成ソフトがUnicodeに対応したのでアラビア語を含む多言語を印刷できます。
また、ブラザーの製品もラベル・プリンターでは有名ですが、製品情報には「Unicodeを採用していますので、複数言語の文字を同じラベルに混在させることができます」と書かれており、こちらの製品を使ってもアラビア語を含む多言語のラベルが作れるようです。




中級辞書Ver.5.48のアップロード

- アラビア語-日本語電子辞書データ 更新報告 -

辞書名:中級辞書Ver.5.48

登録語彙数:54,800語

辞書の説明:Ver.5.46から新規に200語の追加、約80語の既登録語の訂正の実施。

特記事項:今回の更新には時間を要しました。

NHKのアラビア語講座

 サウジアラビアのBISJの中学時代にアラビア語の授業が必須だった長男は、アラビア語の懐かしさもあって、今日本の大学で、この3学期にはアラビア語の授業を取り、勉強をしています。
 大学ではエバ・ハッサン先生と木下宗篤先生に教わっているそうですが、エバ先生はNHKの「テレビでアラビア語」の講師、木下先生はその監修を長年されている先生だと知り、久しぶりになりますが、「テレビでアラビア語」のテキストを取り寄せてみました。

 その昔、NHKに対して語学講座で「アラビア語」を取り上げてもらうための署名をしたことがあります。
 時を経て、テレビでもラジオでも「アラビア語」講座が今に至るまで続いていることを喜ばしく思っています。他言語に比べると学習者が少ないので講座を継続させていく苦労は大きいと思われますが、是非ともアラビア語講座がこのまま続いて欲しいと願っています。

 さて、テキストを取り寄せてみて、2018年度の「テレビでアラビア語」は再放送版であると知りました。その中で取り上げられている創作ドラマ「アラブの秘宝を探せ!」にざっと目を通したところ、簡単すぎもせず難しすぎもせず、一通り文法を学んだ方の学習教材としては面白いのではないかと思いました。

 このドラマの中には結構役立つ表現がありました。日本語で言われてもそれをアラビア語に即座に訳すのにちょっと「う~ん」と思ってしまうような言い回しで、「転売する」、「打つ手がない」、「胸が苦しく動悸も感じる」、「例の物をお持ちしました」、「二度とないチャンスです」、「真珠が取れる場所」、「一儲けしようと思った」等がありました。
 因みに、「二度とないチャンスです」は「هذه فرصة لا تعوض」と書かれていました。

 これらの興味深い言い回しについては、中級辞書にも取り込んでおきたいと思います。