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アラビア語-日本語電子辞書データ

はじめに

アラビア語と辞書

アラビア語学習における最初の難関は、辞書で単語を見つける困難さだとよく言われます。一般にアラビア語の辞書の単語は、語根順の配列になっていますから、語根が判別できないと単語を探すのに時間がかかり、時にはいつまでたっても探し当てられず、途方に暮れることもあります。

語根が何であるかを判別する能力はアラビア語の学習には欠かせないものですが、それはさておいて、このアラビア語-日本語電子辞書データを利用すれば、検索したいアラビア語の単語をそのまま入力するだけで即座にその日本語訳を知ることが出来ます。また、日本語からアラビア語の検索も容易に行うことが出来ます。さらに、アラビア語の数に関する表現を忘れてしまったというような場合も、数を利用した表現を一覧表示することが出来ますので、この電子辞書データは、アラビア語を勉強されている方にとって、様々な場面で役に立つのではないかと思います。

2000年に初版データを初級辞書として公開し、現在は中級辞書としてデータを提供中です。本データは、まだまだ未熟な点が多いですが、アラビア語を学習されている方々のお役に立てれば幸いに思います。

作成の経緯・歴史

  1. 1995年11月、Windows95が発売される。Window95・98においては、日本語を1バイト系の西欧・東欧の諸言語と併用できる限定的な多言語機能があったが、その中にはアラビア語は含まれていなかった。Windows95・98において日本語とアラビア語の混在する文章を作成するには、例えば、「Gamma UniType」というアラビア語入力用ソフト(FTP=Front End Processor)を利用しなければならなかった。
  2. Windows95・98の時代に利用していた辞書検索ソフトであるPDIC(Personal Dictionary for Windows)と「Gamma UniType」を組み合わせることにより、アラビア語-日本語辞書を作成できることが分かり、1996年より作成を開始。
  3. 1997年にマイクロソフトからWindows2000(Windows NT5)の開発計画の発表があり、Unicodeの導入に伴い、多言語環境として日本語とアラビア語の混在が可能になることが判明。
  4. MSDN(Microsoft Developer Network)への加入を通じて、Windows2000のベータ版を入手し、PDIC上で日本語及びアラビア語の入力が可能であることを確認。しかしながら、それまでにGamma UniTypeというUnicode準拠ソフトを利用してある程度作成していたデータをWindows2000上の(非Unicode版)PDICで使えるようにするには、入力したアラビア語の部分のデータをANSI(非Unicode)コードに変換しないといけないことが判明。アラビア語データを一からWindows2000上で再入力し直すこととなる。
  5. 2000年2月に本ホームページを立ち上げ、辞書データの提供を開始。初版は1万2千5百語収録。その後、初級辞書として辞書データの提供を継続。
  6. 2001年11月、WindowsXP発売。
  7. 2007年1月、Windows Vista発売。
  8. 2008年2月、初級辞書(3万語収録)の作成終了、中級辞書の作成へ移行。
  9. 2009年11月、Windows7発売。アラビア語について表記(母音符号)の改良が図られた。
  10. 2012年8月、Windows8発売。
  11. 2015年7月、Windows10発売。
  12. 2020年7月現在、辞書データは、専用アプリケーション(EB Pocket、aDice(ジャンプ機能あり)等)を使うことで、iOSで作動するiPhone、iPad等やアンドロイドOSで作動するスマートフォンでも利用可能。更にはUnix(StarDict形式)でも利用可能。

本辞書データの作成状況